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薪とは関係ありませんが、環境ブース「川と生活排水の水質を調べよう」を出展しました

本日、志木市内にて「親と子の市内まるごとクリーン作戦partⅡ」が久方ぶりに開催されました。

このイベントは春と秋の年2回、25年以上の長期にわたって続いているイベントです。


私が所属します「志木市環境市民会議」では、志木市役所(新庁舎)駐車場にて環境ブースを設けました。


環境ブースはすでに10回近く開催しておりますが、

今回は、より多くの市民に川の水質に興味をもらいたいという願いから、

「川と生活排水の水質を調べよう」というテーマで進めました。

お陰様で120人以上の子供から大人までの参加がありました。






●水質調査の内容を簡単に説明します。


・調査対象

 川の水3種類【新河岸川(いろは橋付近)・柳瀬川(栄橋付近)・わき水(赤橋付近)】

 生活排水3種類【お酢・米のとぎ汁(2g/200㏄)・漂白剤】


・測定項目と私のおおまかな説明

 ①pH(ピーエイチ・ペーハー・水素イオン濃度指数)

  →液体を酸性・中性・アルカリ性に分け数値化したもの。

  ➡パックテスト、pH試験紙、pHメーターを使用


 ②透視度(単位:cm)

  →水の透明・濁りの具合を数値にしたもので長さ(数字)が大きく、この値が大きいほど水が澄んでいる。

  ➡透視度メーターを使用


 ③COD(単位:ppm)

  →水の汚れ具合を薬の反応で測るもので、汚れ(生活排水等)の量=有機物の量として考え、それを数値化します。

   数値が高いほど汚れていると判断します。

  ➡パックテストを使用






●測定結果と個人のコメント

 (測定は簡易的なものであり、客観的なデータではありません。)


【湧き水・新河岸川・柳瀬川の水】

 pH:新河岸川・柳瀬川はほぼ中性、湧き水は弱酸性でした。

 透視度:湧き水は100センチ以上で「泳ぎたい川」、

     新河岸川・柳瀬川は「川の中に入って遊びたい川」の分類に相当しました。

 COD:新河岸川・柳瀬川3.5ppm以下、湧き水はほぼ0ppmでした。

    サケやマスが泳げる非常にきれいな川だと言えます。


【お酢・米のとぎ汁・漂白剤】

 pH:お酢は酸性が強く出て、漂白剤はアルカリ性、米のとぎ汁は中性でした。

 透視度:お酢は50㎝近くあり、とても見通しがよい反面、米のとぎ汁は20㎝以下で視界が良くなかったです。

 COD:米のとぎ汁は約25ppmで汚れており、お酢は100ppm以上でした。これは有機物の量に比例します。


以上のことから、川の水質は非常にきれいであり、生活排水は各種の数値が非常に高く、まちがって川に流れて

しまうと汚染されてしまう危険があることが分かりました。








●イベントの感想

イベント会場で屋外実験室ができた雰囲気でした。

とくに子供たちは、好奇心をもって実験をしてくれました。

自分達が住む川の水質を測定し、楽しそうに模造紙にシールを貼り、

川の美しさを確認していただいたこと、とても嬉しく思います。


事前の準備や当日の協力、応援をしていただきました環境市民会議の委員の皆様、志木市役所の皆様、

当社の社員達に心から感謝申し上げます。



記:大村相哲


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