屋久島の「屋久杉」の魅力
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- 11月11日
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日本に生息する杉の北限は青森、そして南限は鹿児島県の屋久島だといわれています。
杉の木は日本人の生活には欠かせない樹木の恩恵です。
そのような中、今回は屋久島の「屋久杉」の魅力についてお伝えいたします。
屋久島の面積のうち約90%が森林です。雨が非常に多く、土が少なく花崗岩が多い地形。
このような「日当たりが少なく、雨が多く、土の栄養が少ない環境」で育った屋久島の杉は、
本州の杉と違ってゆっくりゆっくりと育っていきます。成長が遅いことから年輪が詰まっており、樹脂がつまっていることから、通常の杉の木よりも何倍も油分が多いといわれていま
す。
屋久島の杉は大きく分けて3種類の呼び名があります。
1つ目は、(人口林にて)人の手で植えて育てる「自杉(じすぎ)」
2つめは、(天然林にて)自然の力で成長、樹齢1000年未満の「小杉(こすぎ)」
そして3つめは、(天然林にて)自然の力で成長、1000年以上の「屋久杉(やくすぎ)」です。



話は変わり屋久島林業の歴史ですが、豊臣秀吉の時代からあるそうです。
江戸時代には、米を年貢として納めることができないことから、
杉を代わりに納めていたそうです。
大正時代からは線路が引かれ、トロッコ列車が樹木の運搬に活躍、
小さな集落があり、500人くらいの人が住み、学校もあったそうです。
やがて、昭和45年(1970年)くらいになると、斧からチェーンソーによる伐倒(ばっとう:木を切ること)に代わりました。
これにより急激に杉の木がへり、閉山したそうです。



平成5年(1993年)、白神山地とともに日本初の世界自然遺産として登録されました。
屋久杉の中でも、最大といわれる縄文杉の樹齢は2000年~7200年と推定されます。
縄文杉以外にも、大王杉や夫婦杉、ウィルソン株など、個性豊かな屋久杉が
椿(つばき)や山桜、苔やシダ植物などとともに協調しながらも生息している姿は
とても幻想的です。













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