林業従事者による山林の伐出(ばっしゅつ)作業を見学
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更新日:10 分前
大村商事株式会社は日本樹木リサイクル協会に加盟しています。
今回は、一般の人がなかなか見ることができない「山林の作業」の一部を紹介したいと思います。
11月21日、林業従事者による山林の伐出(ばっしゅつ)作業を見学しました。
伐出作業とは、木を伐倒(ばっとう・切り倒すこと)した後、
その木を現場から運び出すことのようです。
長文かつ専門用語が多く、ご理解が難しいかもしれませんが、
その手順について説明したいと思います。
①作業道開設
山林における伐出作業の一番最初は、作業道づくりです。
舗装道路から先は、自らで重機が通れる道をつくらなければなりません。
チェーンソーを使った人力作業で行ったり、林業機械(重機)を使う場合もあります。
重機の中には、油圧ショベルの先端についた「ナタやチェーンソーが付いているツメ」
(フェラーバンチャザウルス)等があります。
松本システムエンジニアリング株式会社
②伐倒(ばっとう)
作業道が開設されたのち、作業員によるチェーンソーを使いながら伐倒
(伐採ともいいます)します。林業機械を使う場合もありますが、
現在でも、現場によっては人力で行うことも結構あります。
③集材(しゅうざい)
あちこちに倒れた木をユンボなどの重機を使って、山にしてまとめていきます。
また、作業道が無い場所では、タワーヤーダーという機械でワイヤーを使って運びます。
④造材(ぞうざい)
集材された長い木の枝を落とし、
一定の長さ(3m、4m等 樹木によって変わる)に切断(玉切り)します。
造材用の重機(ハーベスタ等)を使います。
⑤搬出
一定の長さになった木を、フォワーダー等というクローラー(キャラピラ)のついた
運搬トラックに乗せ、作業道を通り舗装道路があるところまで運び出します。
⑥貯木場(ちょぼくじょう)やリサイクル施設までの運搬
ここからは舗装道路になるので、樹木運搬専用のトラックで、
貯木場(ちょぼくじょう)やリサイクル施設まで運びます。
なお、林業従事者の人によっては、貯木場のことを土場(どば)ともいうそうです。
伐倒された樹木のうち、形や品質が良いものは主に建築用材として貯木場へ、
そうでないものはリサイクル施設等に運ばれます。
貯木場では、樹木の種類や品質に合わせて分別した後、
原木市場となり、競売(セリ)が行われ、建築業者、製材所、
家具メーカーなどが購入するそうです。
一方、建築用材に向かない樹木は、リサイクル施設にて破砕(はさい)され、
ウッドチップになります。また、薪などに活用されるケースもあります。
破砕されたウッドチップはバイオマス発電所に運ばれ、
乾燥されたのち、発電の燃料として活用されます。
以上、間違っている説明があるかもしれませんが、伐出作業のおおまかな流れです。

~見学の感想~
急傾斜の勾配がある日本の山林を、重機作業と手作業を上手に使って管理する姿に
とても感動を覚えました。
私たちの日々の生活は、木の恩恵に支えられておりますが、
一般の人々は山奥で行われている様々な林業作業は、なかなか見ることができません。
それだけに、森林の適切な管理を守り続ける林業従事者の皆様に心から尊敬いたします。







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