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森林大国・日本が持つエネルギーの魅力〜木質バイオマス発電がつくる森林と社会の新しい循環〜

  • 20 時間前
  • 読了時間: 3分

日本の山や街の木々は、実は「エネルギー資源」にもなります。

日本は国土の約3分の2が森林に覆われた、世界でも有数の森林大国です。しかし近年、林業の担い手不足や木材価格の低迷などの影響により、十分に手入れが行き届かない森林も増えてきました。森林整備のための間伐で生まれる木材や、街路樹の剪定で発生する枝木なども、十分に活用されないまま処理されてしまうことがあります。

こうした木質資源をエネルギーとして活用する仕組みが木質バイオマス発電です。



発電所では、間伐材や街路樹の剪定木、建設廃材の中でも再利用可能な良質な木材などを細かく砕いてウッドチップに加工します。このウッドチップをボイラーで燃焼させ、その熱で蒸気をつくり、蒸気タービンを回して電気を生み出します。

例えば、電気の単位である1kWhは、1000Wのヘアドライヤーを1時間使用したときのエネルギー量に相当します。今回取材した発電所では、この1kWhの電気を生み出すために、およそ1.3kg(約4ℓ)のウッドチップが必要になります。※実際にはウッドチップの含水率などにより変化します。

この発電所の送電量は約11,000kwh(約11Mwh)で、一般家庭約29,000世帯分の電力に相当します。日本の平均世帯人数(約2.4人)で換算すると、およそ7万人規模の都市が使う電力に近い規模とも言えます。

つまり、山の間伐材や街の剪定枝など、これまで十分に活用されてこなかった木材が、地域の電気として生まれ変わっているのです。

森林は適切に手入れをしながら活用することで健全な状態が保たれます。森林は水を蓄える水源涵養機能を持ち、多くの生き物のすみかとなるなど、生物多様性を支える重要な役割も担っています。

これからの社会では、AIやデジタル機器の普及などにより電力需要はさらに増えていくと言われています。だからこそ、海外資源に過度に依存するのではなく、国内の未利用資源を活かしたエネルギーの仕組みが重要になってきます。

山の資源を活かし、森を整えながら電気を生み出す。木質バイオマス発電には、そんな循環を生み出す魅力があります。

森林大国・日本だからこそできるエネルギーの形。これからも森林資源の可能性と価値を、多くの方に知っていただければと思います。

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写真説明

この発電所は主に次の3つの施設で構成されています。

①ピット棟ウッドチップを搬入・貯留し、ボイラーへ供給する施設

②ボイラー棟ウッドチップを燃焼させ、蒸気をつくる施設

③発電棟蒸気の力でタービンを回し、電気を生み出す施設


約2.6kg(約8ℓ)のウッドチップで約2kWhの電気を生み出すことができます。これは、1000Wのヘアドライヤーを約2時間使用する電力量に相当します。
約2.6kg(約8ℓ)のウッドチップで約2kWhの電気を生み出すことができます。これは、1000Wのヘアドライヤーを約2時間使用する電力量に相当します。



 
 
 

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